7月20日、大阪府家禽保存会の勉強会を行いました。
下の写真はその時の様子を撮影しました。

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勉強会の様子  展示即売会の様子  写真館   鶏の勉強並びに規約

鶏の疾病免疫の勉強会

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免疫の話し
・孵化したヒナは、母鶏から譲り受けた免疫を持っている。
・免疫とは、病気に対する抵抗力のことで、その強さは、主に、血液中の抗体の量にに左右される。
・母鶏の免疫は、卵黄を介してヒナに移行する。
・栄養状態が悪く、体力が低下した母鶏では、ヒナに十分な免疫を伝えられない。
・母鶏から譲り受けた免疫は、4ヶ月程度で消失する。
・ヒナ自身も、感染が有る度に、その病原体に対する免疫を獲得する〔自己産生抗体)。
・免疫は、感染があってから、およそ、2週間で成立する。
・なを、幼若動物では、免疫産生システムが未熟で、十分な免疫を獲得できないことがある。
・又、ストレスと成る劣悪な環境や低栄養状態では、免疫系統の働きが鈍る。
 寒冷、暑熱、寄生虫感染、飼料摂取不良、いじめ、空気の汚れ、等は生体にとってはストレスと成る。
・免疫系統が強固になるのは、性成熟を向かえる時期以降と考えられる。
・それ以前は、成熟動物よりも、呼吸器や消化器に感染が起きやすい。
・生ワクチンは、病原性を弱めた病原体で有る。
 感染とは、生体に病原体が侵入し、増殖することで有る。そのことにより、生体がダメージを受けて
 発熱などの病状がでることが発症という。
・生ワクチン接種で感染が成立し、免疫を獲得すると、ワクチンと似かよった構造を持つ病原体の感染
 を防ぐ。
・一般に、生ワクチン接種で獲得した免疫は4ヶ月程度有効で有る。
・生ワクチンを接種しても、親から譲り受けた免疫や、前回のワクチンの接種由来抗体により、感染が
 成立しないことが有る。これをワクチンブレイクという。当然、免疫は獲得されない。
・ワクチンは伝染病の発生が予測される時期の3週間前には、接種を終えておく必要が有る。

       病原体は主に、ウイルス、細菌、寄生虫、真菌に分けられる。

主なウイルス性疾病       主な細菌性疾病         主な寄生虫性疾病
・ニユーカッスル病          ・マイコプラズマ症          ・原虫
・鳥インフルエンザ          ・家禽サルモネラ感染症      ・コクシジュム症
・伝染性気管支炎           ・サルモネラ症            ・ロイコチトゾーン症
・マレック病              ・家禽コレラ               外部寄生虫
・鶏白血病               ・大腸菌症              ・ヌカカ ハジラミ ワクモ
・伝染性ファブリキウス        ・ブドウ球菌症            ・トリサシサニ ヒゼンダニ
・鶏痘                  ・伝染性コリーザ